「プロジェクト」とは、一連のアノテーション作業を用途やチーム別に分けるための単位です。例えば、「ポスターの文字認識」と「犬の表情」のアノテーションは、別々に分けておくほうが作業しやすくなります。Annofabでは、そのような「プロジェクト」をいくつでも作成できます。
ホーム に進み、右上の「プロジェクトを作成」ボタンを押すと、次のようなプロジェクト作成画面が表示されます。
チュートリアルでは以下のようにします。
例:
項目を埋めて送信すると、作成されたプロジェクトが次のように表示されます。
「プロジェクト開始時のチェックリスト」として、3つのチェックボックスが表示されています。この3つをそれぞれ進めていきます。
「プロジェクト開始時のチェックリスト」の1つめは「アノテーション仕様の作成」です。
アノテーション全作業を通して、この仕様策定が最も重要な作業になります。
本チュートリアルでの題材は「交通標識の教師データ」でしたので、作りたいアノテーションは
といったものになります。そこで「アノテーション入力仕様」ページに進み、以下のように仕様を作成します。
このうち、 :en で設定するラベル名や属性名は、最終的に生成される教師データ(JSON形式)のキー名にも使われます。そのため、データ利用時にわかりやすい名前を付けることをお勧めします。また :ja のような日本語の名は、アノテーション作業をする人に分かりやすい名前を入力することができます。
合わせて、ショートカットキーを設定しておきましょう。特に大量の画像をさばいていく場合には、強力な武器になります。
アノテーション仕様の作成については、複数のプロジェクトで毎年何十万枚もの画像に大量のアノテーションしてきた弊社(来栖川電算)でも、一筋縄ではいっておりません。
長年の試行錯誤の中で、抑えておくべき点として
を推奨しています。これについては、 別途ページ に詳しく解説しましたので、ぜひご覧ください。
「プロジェクト開始時のチェックリスト」の2つめは「画像の登録」です。
今回は、10枚の画像(=乗用車のドライブレコーダー画像)をアップロードしました。
アップロードできる画像は、以下の制約があります。
アップロードが完了すると、以下のように、画面左上の「タスク作成」ボタンが有効になります。
「プロジェクト開始時のチェックリスト」の最後になる3つめは、「タスクを作成」です。Annofabでは、作業を行う単位を「タスク」として扱います。タスクは、何枚かの画像の集まりで、プロジェクトメンバーの誰か1人が教師付けを行います。
先ほど解説した「タスクを作成」ボタンをクリックします。すると次のような画面が表示されます。
項目を入力し、右下の「タスクを作成」ボタンをクリックします。
本チュートリアルでは、
としました。1タスク内の画像枚数(アノテーション対象が画像の場合)は自由ですが、
程度にしておくのが経験的に妥当です。また、タスクIDのプレフィックスについては、利用者がわかりやすい名前であればどのようなものでも問題ありません。
タスク生成が完了すると、以下のような画面が確認できます。
今回は、
としたため、2個のタスクが作成されました。これでプロジェクトの準備が完了し、アノテーションを開始できるようになりました。